開発事例・導入事例

群馬県桐生市のアパレル製品の製造・販売を行う企業で、AIで図面を判別し縫製の見積もりを自動算出するシステムの構築を支援しました。

小規模事業者の多い縫製業は日々の業務の間に大量の見積もりを行うことが多いため、「どんぶり勘定」になってしまうケースも多くありました。また、高齢な経営者も多く市場相場とかけ離れた条件で取引しているケースも多いため、縫製事業者の受注者が、誰もが同じ場所で一定の条件に合わせた【基準】が必要とされていました。

従来は電話、FAX、メールとやりとりがバラバラで見積もりの情報がデータベース化されておらず、見積もりの共有や情報の整理ができていませんでした。そのため見積もり情報の一元管理とAIによる見積もりの自動算出を可能にするシステムを構築しました。

本システムは図面画像をアップロードすると「ジャケット」、「スカート」、「シャツ」といった様に図面を判別し見積もりを瞬時に自動算出します。従来は返信までに数日かかっていた見積もり作業が、AIを導入したことでリアルタイムで見積もりが可能になりました。

アルゴリズムの実装にはGoogleのオープンソース化されているディープラーニングライブラリ「TensorFlow」を使用しました。また、学習用データには実際に使用されている図面画像からAIを使って生成したデータを用いてデータの量を確保するとともに、類似図面への対応の工夫も行い、高い認識精度を実現しました。

導入時期：2020年10月～